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456  2018-12-18 12:00:00

シン・ゴジラを見てしまった


今年買った「全録レコーダー」は非常によく活躍してくれて、地上波テレビを6チャンネル、約2週間分保存してありますので、たとえば先日の平岸爆発事故などのニュースを各局どう伝えたかなんてのもふくめて振り返られるのはとても便利です。

そして、話題になった番組を見ることができるのもいいですね。先日放送された2016年の作品であるシン・ゴジラ。劇場でもテレビでも今まで見ていないので、ちょっと時間が空いたので見てみることにしたわけです。

ああ、これはある意味「東日本大震災」を思い出す作品なんだと思いました。経験したことが無い事態が発生したときに、政治はどう動き、どのような指揮命令系統を使い、住民を避難させるということをまず認識させたことにあるように思います。

そして、事態を終息させるために官民で動く。これは最近多い「日本凄い」を表そうとしたようにも思うわけです。日本はできる子、やればできる子を鼓舞するような。若干東日本大震災に対して「政府ができたこと」(これは当時の政権批判的な)を出すような意図もあるのかもしれません。

怪獣映画はたいていよくわからない怪獣が、どのような生態かもわからないうちに自衛隊が出てきて攻撃を開始するが役に立たず、突然科学者が専用の科学兵器のような物で倒すみたいなものがあるわけですが、昨今は自衛隊がどのような指示系統で動き、どのような戦力で対峙するのかというところをちゃんと描くように思います。「攻撃する前」の方がずっとプロセスが大きいというのを改めて感じましたし、自衛隊を単なる無能に終わらせない(通常火器が役に立たないにせよ)部分でしょう。

シン・ゴジラの前にそのような自衛隊の活動について描いた怪獣映画に「ガメラ2 レギオン襲来」があります。札幌も舞台でしたので、この映画は映画館で見ていますが、仙台が壊滅し、自衛隊に「防衛出動」が国会決議されるという演出があるわけです。これは東京は全く無傷で首都が機能しており、破壊されたのが地方であるところで出せるわけです。そして民間の協力(ここではあくまで民間に国が要請したわけでは無いものの)民間の通信インフラを使った「群体レギオン」のおびき寄せ、自衛隊による掃討が行われます。自衛隊自体が母体レギオンを倒すわけではないのですが、通常火器で怪獣に一定のダメージを与えた最初の作品かもしれません。
ガメラ2では自衛隊宣伝映画であるという批判がありました。確かに指示前に動くなどの表現もありましたし、セリフには先の大戦を示唆するものがあったりします。しかし、怪獣映画の内容を赤旗や朝日新聞が取り上げて批判めいた評論をするまで「自衛隊」に踏み込んだ作品とも言えるのかもしれません。
ガメラ2は興行的には当たらなかったようですが、札幌が舞台に一つであり大泉洋さんなど道内タレントも数多く出ていますので、もう20年以上前の作品になりますが、もう一度見直したいとも思いますね。

さて、シン・ゴジラの方は怪獣映画と考えれば怪獣に対して自衛隊が火器を使用するプロセス。そして、首都防衛として自衛隊の総力で戦うという描写。そして、ガメラ2では出てこなかった在日米軍への協力要請、そして国連安保理の決議による「首都原爆投下」という状況から「日本が独自に解決するのだ」という決意の話になるわけです。

ただ、私はあまり事前情報無く見ていましたが、やはり唐突に新幹線や電車による攻撃という非常に非現実的な要素で興ざめしたのも事実です。ガメラの防空攻撃で空からの攻撃が難しいという点で地上から大量の火器で攻撃できるという意味で鉄道を使うという観点が出たのかもしれませんが、現実的に少しの軌道狂いでも現場に到着する前に運行不能に陥る可能性のある鉄道での攻撃はあまりにも現実的では無く、それまでの政府の動きなどのリアリティさを求めたストーリーから急激に逸脱するようにも見えるわけです。
東日本大震災で批判された首都圏の列車運休を思うと、それすら当時の鉄道界隈を批判したものとも言えるのかもしれません。シン・ゴジラの世界では鉄道は最初に破壊された京急以外はできる限りの運行を行い東京の秩序の維持に動き続けていたわけですが、現実的にはあの大きさの物体が動き回り各所に被害を与えた状況では多くは動けなかったと思いますし、鉄道が一定の役に立った描写はほぼ現実では無いだろうなとも思うわけです。

前半後半で別な映画のような形相を見せるシン・ゴジラ。いろんな要素がありますので済度見てみたいとは思いますが、やっぱり電車で苦笑しそうだなぁ。その裏側、首都機能が消失しているなか地方はどう動いたかや、疎開住民をどう受け入れたか、そして民間がどう協力したのか(薬品輸送やポンプ車などの移動まで自衛隊では無かろう)なんてのが気になったりします。


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